東南地区に着いたガモン……


『あれ!?
 さっきと、回路の感じが違うな…
 ま、いっか…
 ジースは何処に居るんだ…』

ジースを捜していると、
 一人のエルフ族が話掛けてきた…

〔こんな夜更けに、どうされました?〕

『この地区に…
 ジースって女の子が、
 居ると思うんだけど…』

驚いた表情を浮かべるエルフ族…

〔はい、確かにジースは、
 この地区におりますが…
 何故こんな夜更けに?〕

『何故って言われても…』

ガモンは【夢の中で】
 と言う言葉を飲み込む…

〔もしや…夢の中ですか?
 迎えに来てくれ、と…〕

『えっ!?
 そうだけど…何で判るんだ??』

〔少し心を読ませて頂きました…
 ジースは、そこにおります…
 それでは失礼…〕

エルフ族は、
 一つの牢屋を指差し、去って行った…

『ありがと…』

ガモンは、牢屋のドアを開けた…

『ジース…居る??…』

{………}

『ジース、居ないのか??…』