ガモンは広場で、
 ぐっすりと眠っている……


『Zzz…Zzz…むにゃむにゃ……』

〔…ガモン聞こぇる…ガモン…〕

『…ん??…何だ、誰か居るのか??…』

〔…やッと聞こぇたンだね…
 …さッきは、聞こぇてなかッたから…〕

『…何言ってるんだ??…
 …意味わかんねーぞ…』

〔…やッぱり…私の事、忘れてるンだね…
 …迎ぇに来て、ガモン…〕

『…迎えって…お前、誰なんだ??…』

〔…ジース…エルフ族のジース…〕

『…エルフ族??…
 …あっ!?…あん時の女の子か??…』

〔…ぅン…迎ぇに来て、ガモン…
 …待ッてるから…〕

『…わ、解ったよ…
 …今、迎えに行くよ!!…』

〔…ぅン…待ッてる…〕

ジースの声が、静かに消えた……


『…ジース…ん…んんっ…』

ガモンは、目を覚ました…