ガモンとブコンは、
 群衆を掻き分けて、中に入って行った…

<誰か、他に挑戦する奴はいないのか!
 俺様に勝ったら、
 この【神秘の羽】をやるぞっ!!>

群衆の中心にいた男が、その羽を掲げた…

「おぉっ!?
 神秘の羽ダギャ♪
 初めて見たダギャーっ!!」

ブコンは、目をキラキラさせている…

『そんなに、珍しい羽なのか??
 何処にでも、ありそうな羽だぞ!?』

<おいっ!そこのガキ!!
 今、何て言った!?>

『別に…何も言ってねーよっ!!』

<何〜っ…よし、いいだろう!
 賭け金はタダにしてやるから、
 俺様と勝負だっ!!>

『いいよ、お前弱そうだし…』

<いい度胸だな、クソガキ!!
 大怪我しても知らんぞぉ〜っ!!!>

『うっせ〜なぁ〜…
 やるなら、早くやろうぜっ!!』

ガモンと男は、
 ガッチリと手を合わせた…

《 レディー…ゴーッ!!! 》

<グギギギーギッ…う、動かね〜っ!?>