独りの少女が、
 ジッとガモンを見ている…

「どうしたダギャ??」

『いや、あの少女…
 エルフ族なのに、目が開いてるんだ…』

ガモンは、
 指を指し示しながら、そう答えた…

「何言ってるダギャ!?
 誰も居ないダギャ」

ブコンは、不思議そうな顔を浮かべる…

『居るだろ、そこに…
 あれ!?…』

そこには、
 先程居た少女の姿が、消えていた…

「おみゃ疲れてるんダギャ??
 少し休むダギャ??」

『いや、大丈夫だ…』

「ふ〜ん…もう墓地に着くダギャ♪」

『あぁ…何か不思議な事ばっかりだな…』

首を傾げながら、ガモンは先に進んだ……