『……地下牢獄…コソベーナ??…
 痛っ…』

どうやら少年は、
 先程の衝撃で、記憶を失っている様だ…

「地下牢獄と言っても、
 街みたいなもんダギャ!
 取り敢えず…
 医務室に連れてってやるダギャ♪
 おみゃ〜自分で歩けるダギャ??」

囚人は優しく声を掛けた…

すると少年は、辺りを見渡してから、
 ゆっくりと頷いた…

「それじゃ行くダギャ!
 ついて来るダギャ♪」

少年は、広場周辺の
 殺気にも似た視線を感じながら、
 囚人の後をついて行った……