{そだょ、何か文句ぁるッ??}

【文句は、ねぇけど…
 何で、ガモンの記憶戻してやらねんだ??
 お前なら、治せるだろ??】

{それゎ……}

「さっきから、
 何ごちゃごちゃ言ってるギャ!!
 ガモンは記憶失ってても、
 ガモンはガモンだギャ!!」

【次から次と…今度は、チビ虎か??
 …なぁガモン、
 お前俺のチームに来いよ!!
 こんなガキ共の、
 お守りする事ねぇだろ??】

そう言うと、
 リクトニーは、ガモンの腕を掴み、
 連れて行こうとする…

「ちょっと待つギャ!!」

ブコンは、リクトニーの腕を振り払う…

【何すんだチビ虎…殺すぞ、てめぇ!!】

リクトニーは、持っている槍を、
 ブコンの顔の前に、突き付ける…

『おいっ!!やめろよっ!!』

【…ま、いいか…
 それより、さっきの試合は何だガモン??
 手を抜くにも、程があるだろ…
 あんなの腕一本で充分だろ…】

『な…腕一本で、勝てる訳ないだろ…』