〔ば、馬鹿な…〕

ネックは仰天する…

《 ピタッ! 》

ガモンは、
 ネックの背後に回り込み、
 拳を背中に宛がう…

『俺の勝ちだな♪』

〔ま、参った…〕

ネックは降参した…

[そこ迄進歩してるとは…
 驚きましたよガモン]

アーゲツは驚きながら、近付いて来た…

『でも…
 まだ、あいつに追い付いてないんだ…』

ガモンは、
 遠くを見つめながら、そう言った…

[あいつ?
 サイハーク…ですか?]

『あぁ…
 あいつは、こんなもんじゃない…』

[成る程…その向上心が、
 貴方を強くしたのですね…
 私から一つ、
 貴方に合う魔法を、授けましょう♪]

そう言うと、
 アーゲツの左腕が、
 呪文の光で覆われる…

『えっ!?何だそれ??』

[これは、破魔盾マブロク…
 貴方に、ぴったりの魔法です]

『でも俺、魔法使えないぞ…』

[知っていますよ、
 だから、コレを付けてみて下さい]