ある地下牢獄広場の端で、
 二人の囚人が話をしている……


「何か面白い事ないダギャ??」

〔そういえば、
 今日新入りが来るらしいぜっ!?〕

「どんな奴ダギャ??
 可愛い娘だといいダギャ〜♪」

〔そんなの…
 《ドッガァーンンッ!!!》…〕

囚人達が話をしている最中、
 広場の中心で土煙が上がった…

「何ダギャ!?
 行ってみるダギャ!!」

二人の囚人は、
 急いでその場に駆け寄った…
 するとそこには……


『う…ううっ…』

苦痛に歪む少年が、俯せに倒れていた…

「だ、大丈夫ダギャ??
 生きてるダギャ??」

心配そうに囚人は、声を掛けた…

『痛っ……
 ここは…いったい何処なんだ…』

少年は、
 立ち上がろうとしながら、
 傍に居る囚人に問い掛けた…

「ん??ここか…
 ここは、地下牢獄コソベーナだダギャ…
 おみゃ〜何も分からないで、
 落とされたダギャ??」

囚人は、不思議そうな顔をしている…