「「乾杯~!!」」
今日の合コンはあの有名大学のイケメンと聞いてるから来てみれば、
「彩菜ちゃん、可愛いね~。オレタイプかも!」
「ははっ、そんなことないですよ。お世辞上手なんですね。」
「彩菜ちゃんの手料理とか食べたいなー。今度作ってよ!」
「え~、私、あんまり上手じゃないですよ?料理褒められたことないし・・・」
「彩菜ちゃん、ドライブとか好き?俺の隣、空いてます的な?」
「私、車酔いが激しくて、車とか10分も乗ってられないんですよ~」
チャライ!チャライ!チャライ!
しかも最後の人なんかナルシストが入ってる!
頭の良い人ってもっと硬派をイメージしてたのに・・・。
私の求める人はこんな誰でも良さそうな人じゃなくて!
背が高くて、黒髪で、チャラくなくて
私にだけ優しい人なんだから!
「ごめんなさい、私、門限があるので・・・」
「そっか、仕方ないね。じゃあ残った人たちで盛り上がりましょう!」
そう言うと私なんかいなかったように再び話し出す人々。
あれだけ言っておきながら、もう私は空気ですか。
はぁ~。今日もダメか・・・。