「はい、これでだいたいこの屋敷の構成は分かると思うから。」 私が感動していると、樹さんが部屋の配置を書いた紙を渡してくれた。 「ありがとうございます!」 思わず笑顔でお礼を言うと、樹さんはまたニコッと笑ってくれた。 うぅ…直視できないよ。 「ほら竜、拓海、陽依ちゃんの邪魔しない。自分の部屋へ戻る。」 樹さんは私の部屋でふざけあっている(?)、たっくんと竜太郎君を半ば強引に引っ張りながら出ていった。