「はい。ここがひよりんの部屋。まぁ男に囲まれて過ごしにくいやろうけど困ったことあったらなんでも言うてな!」 竜太郎君が部屋に案内してくれて、私の部屋になる空き部屋の扉を開けてくれた。 「…わぁ!」 部屋は十分に広くて、とても素敵だ。 私は思わず部屋に駆け込む。 「すごい…!綺麗!!」 私が一番感動したのは、窓からの見晴らしだった。 表からは見えなかったけれど、この寮の裏には、綺麗に手入れされた庭園が広がっていた。