「さてと。ひよりんは荷物片付ける?手伝おうか?」

たっくんがそう尋ねてくれる。



「うん。でも片付けは一人で出来ると思うから大丈夫だよ。ありがとう。」

たっくんに微笑みかけると、たっくんも微笑み返してくれる。




「なんや拓海、ひよりんとの仲見せつけて嫌な感じやなぁ。」

竜太郎君がひじでたっくんをつつきながら言う。



「でしょ?ひよりん、後でS寮の中案内してあげるよ。」

涼しい顔でたっくんは竜太郎君の言葉を受け流す。




…みんな、仲良いんだなぁ。
少しだけ、寂しくなったり。




「その前に、陽依ちゃんの部屋に案内してあげないと片付けできないでしょ。」

樹さんが呆れたように笑いながらフォローしてくれる。