「あの…、もしかして…お邪魔でした?」

二人のやりとりに、私は違和感を覚える。
もしかして…あんまり歓迎されてないのかな?




「あぁ、そうじゃないの。」

千尋先生が苦笑いする。


「…でも、」




戸惑う私を安心させるように、拓海さんは衝撃の事実を告げた。


「俺は陽依ちゃんのこと大歓迎なんだけど、ここ、男しかいないんだよね。」


「…え!?」




驚く私に、千尋先生はため息をつく。

「やっぱり校長、説明してなかったのね。やっぱり、私の家に居候する?」




だけど、千尋先生にそこまでお世話になるわけにはいかないし、全寮制だっていうし…
ホームレス生活もやだし…




「大丈夫です!千尋先生、ホントにありがとうございます。」


私は、千尋先生に頭を下げて言った。