チナツside
図書室に行く、みてぇなことを
言っていたからのろのろと
この図書室に来た。
したらこのチビ寝てやがる。
『・・・寝てんじゃねぇよ』
陽に照らされている寝顔は
とても高校生とは思えない寝顔で
やっぱり小学生じゃねぇのかって
疑っちまう。
『・・可愛い・・・』
コイツの寝顔を見ていると
自然と頬が緩んでくる。
俺は、コイツの寝顔が見える
隣のイスに座った。
髪に手を伸ばす。
少しも痛んでなくて綺麗な髪。
よほど手入れが行き届いている
のか知らないが、絡まない。
『・・・キス・・・
されてんじゃねぇよ・・・。
・・・・・・梓・・・』