「ふぁ~ぁ・・・」
あの後、ヒマすぎた私は
(せっかく制服を着てるし・・・)
とりあえず学校に行き、
図書室で本を読むことにした。
「・・・眠いなぁ・・・」
この場所をチョイスしたのが
そもそもの間違いだった。
窓側で陽がよく当たる場所。
とてもぽかぽかしていて
眠気を誘う。
「ちょっとなら、寝てもいいかな」
私は、読んでいた本を閉じると
本をどけて机の上に顔をつっぷした。
『・・・寝てんじゃねぇよ』
完全に眠りにつく前に、
誰かの声が聞こえた。
その声は、
とても優しくて、
とても温かくて、
とても安心する声でした。