「ここ」


えっ!?


着いた先は有名人が住んでるという大豪邸


「ここ、お前の連れがよく居た場所だろ?」


や...知らないし...


「誰だっけ、えーっと...あ、そうそう。翔琉って奴」


翔琉...?


「お前の彼氏だろ?」


翔琉って人が...?


あたしの...彼氏...?


「そいつがヴァンパイアで...いや、お前の連れが全員ヴァンパイアだったんだ。お前を1人にしないように。お前に特別な血が流れてるから」


1人にしないように...?


「いつもお前を守ってた」


あたしを...守ってた...?


翔琉って人が...?


慌てて携帯を開いた


そして知らないアドレスから来てたメールを開く


このメールを送ったのが...翔琉って人...?


あたしの彼氏は...翔琉って人...?


「...思いだせそうか?」


全然...


これっぽっちも...


「そう。じゃあ俺の仕事はここまで、か」


体が急に楽になった


『アンタが思い出そうと努力しない限り、アイツらはツラい思いするだけだろうな」


アイツら...?


複数形...?