なんなのよ、いったい・・・!



夢だけならまだ良かった。

だけど、歴史書に書いてあるなんて思いもしなかった。



1200年も前の話なのに。
あまりにも現実味が強すぎて・・・・・


ぶつぶつと呟いてたら、気味が悪かったのか祐樹が、


「お前、本当に大丈夫か?」


いえ、全然大丈夫じゃありません。
少なくとも人生で一番大丈夫じゃない・・・・・


今度は頭を抱えて落ちこみ始めたあたしを見て、祐樹は話を変えた。




「なぁ、前から聞こうと思ってたんだけど・・・・」
「・・・・なに?」

あたし、今それどころじゃないんだけど。
頭の許容量超えすぎてパンク直前。



「この2つの鈴、いつもカバンとかにつけてるけど、なんで?」
「あぁ、これ・・・」