音がほとんどしない図書館。
本をめくる音ぐらいしか聞こえない中、あたしは歴史、祐樹は・・・・




「なー、これだれ?」
「・・・・・自分でちょっとは考えたら?」
「わかんねーもん。」


・・・うざいほど祐樹が質問ばっかりしてきてた。


最初に何が苦手なの?って聞いたら「全部!」って答えました・・・・・
キレるわけにもいかないので、なんとか抑え込んだ。


あたしは日本史、祐樹は最初数学をしていたけどいつの間にか日本史をし始めた。


「この年表は?」
「それは・・・・・」


参考書をペラペラめくりながら、聞かれた質問に次々に答えていく、あたし。
こう見えても歴史は結構得意だし。


そうやって祐樹の質問に答えながら、図書館の本棚から持ってきた日本史の本を読んでいるときだった。