あたしには初めての場所で失恋した瞬間、もう恋は一生しない。
まして合コンなんて一生関係ないと思ってから。
でも皆、優しそうな人で良かった。

「じゃあ皆さん自己紹介しましょう」と他校の男子が言ったので来て早々に自己紹介することになった。

「じゃあまず俺からR校の星 徳義(ホシ ノリヨ)です☆こんな可愛い女の子たちに会えて光栄です!皆さん仲良くして下さい」

パチパチ

「ウチK校の松岡 紗耶香(マツオカ サヤカ)彼氏募集中です☆宜しくお願いします」

パチパチ

「俺めんどい。木山 悠(キヤマ ユウ)」

「………」
何か気まずい雰囲気。
えっと拍手とかしたほうが良いのかな?
でも周りはしてないし良いのかな?と思ってたら木山くんの友達の星くんが「お前それだけ?」と言った。

木山くんは「あぁ」と言った。

私たちは相変わらずで星くんは「お前な」と呆れていた。

そして星くんは「ごめんね。コイツ無口だけど俺と同じR校で良い奴」

紗耶香が「大丈夫!」と言った後、私も「いいえ…」と言った。

また気まずい雰囲気。
私だけ自己紹介してないから気まずいけどしないといけないよね?

「あの自己紹介しても良いですか?」と聞くと星くんは「そうだったね。ごめんね。良いよ」と言われたので緊張しながら「松永 桃羽です。えっとこうゆうのは初めて緊張していますが宜しくお願いします。」

パチパチ

何か最後まで言えた。
気まずい雰囲気にまたさせてないかな?と思いながら周りを見ると木山くんが無表情だったけど星くんと紗耶香は微笑みながら拍手してくれたから大丈夫みたい。

「とりあえず皆、終わったみたいだね。それにしても桃ちゃんって合コン初めてなんだ?」

「あ、えっと…はい。」

「もしかして彼氏とラブラブだったから今でも合コンなんて関係な関係なかったとか?」

それを聞いた瞬間、泣きそうになった私に気がついた紗耶香が「ちょっと徳義よ!あんた失礼すぎ」と叱ってくれた。

ありがとう紗耶香。

でも聞かれたら答えないといけないよね?
無理やり笑顔をつくって「紗耶香大丈夫だよ」と言った。

「彼氏は今までいなかったのでその、こんな風に男女で集まるのは初めてです」

何か言った瞬間今まで無表情だった木山くんが目を見開いた気がしたけどきっと気のせいだよね?