20

祐子「別に泣くほどのことじゃなくない?」



不覚にもみんなの前で泣いてしまった恥ずかしさと、
自分の気持ちを理解してもらえない辛さで、


祐子ちゃんと、ついに心の溝ができてしまった。



それもこれもすべて、自分が転校生だったからだと決め付けた。自分が転校生じゃなければ、みんなもっと受け入れてくれて、親友になれたかもしれないのに...


みんな口だけなんだな



結局よそ者はよそ者なんだ





そんな思考が頭から離れず、


次の転校生先での友人づくりに凄まじい不安を抱えてしまった。