「……あたしはだれ?」 照りつける太陽の光を一身に浴びて、嫌味なくらい蒼い空に呟いた。 「はあ……」 生まれて初めてサボった授業のざわめきを感じながら、どうせ誰もいないからとスカートも気にせず寝転がる。 ……なんでここにいるんだろ、あたし。 自分から来た屋上に違和感を抱えるなんて。 あたしには、狭く、囲われた教室が似合うのだろうか。 …なんて、所詮あたしは通行人Aよ。