「朝から何怒ってんの?」


リュウは私の不機嫌を察した。


さすが幼馴染み!!


「別に。彼方にムカついただけ」


「ふーん。じゃ、行くか」


リュウは興味なさそうに学校の方に歩き出した。



「うっわー、超興味なさそう!」


「だって興味ねぇもん」


「なんだとーー!!」


なんかリュウといると落ち着く!


気を遣わなくていいしね。


そんなくだらない会話をしていたらすぐに学校に着いた。


校門をくぐると


「「きゃーーー!!」」


女子の黄色い声と


「「わーーー!!」」


だか


「「おーーー!!」」


だか分かんない声が混じって聞こえる。


う・・・うるさい・・・。



「「リュウ君おはよう」」


すぐに女子が甘ったるい声を出して集まってくる。


香水つよっっ!くさっ!!



「ルウナ、行くぞ」


リュウは無視して教室に向かう。


「うん、待って!」


小走りでリュウの後を追いかける。


背中に女子の皆さんからの殺意を感じながら・・・。


いつか呪い殺されんじゃないかって本気で心配になる。


「「ルウナちゃん」」