お姉ちゃんについてずっと考えてたけど、ほんと分かんない。

開いた口がふさがらないし、何も言う気になれない。



「…お姉ちゃん」

「ンだよ」

「……」

「おい」

「…やっぱいい」

「あぁ?」


ワケわかんねぇみたいな顔して僕を見るお姉ちゃん。

お姉ちゃんをこんな風にしたのって僕のせいなのかな?


今だってお姉ちゃんの長くてよく手入れされてた髪を切らせてしまったし、昔も僕を守ってくれるためにボロボロになってた。


考えれば考えるほど、僕弱いって思わされる。

お姉ちゃんだけどその前に女の子だ。



「それよりお前はどうだったンだよ」

「……え?」

「学校だよ」

「あ、あぁうん、大丈夫」



暗かった顔に急いで笑顔をはりつけた。