「確か…22番つってたよな…?あ!あった…」

優のげた箱を探していると、見てしまった。

22番の優のげた箱に書いてある数々の悪口が…。

「……んだよ…コレ…」

げた箱を開けてまた絶句した。

上履きにも書いてあるから。

「…優……頑張ってたんだな…」

げた箱から上履きを出し踵を潰して履き、足早に教室に向かった。








バンッと勢い良く教室の扉をひらく。

驚いたようにクラスの奴らがこっちに注目する。

「なんだよ。また来たのか?双葉」
「来んなつったろ?ホント頭悪いな、お前」
「この前のテストは18点だったしな!」

ギャハハッと下品な笑い声でこっちに近付いてくる人物が3人。

「…なぁ…この上履きにコレ書いたの…お前らか?」

あたしのその問い掛けに当たり前だと言わんばかりに、コレで書いたんだぜ、とご丁寧にペンを見せてくれた。

「…そうか…お前らが…優をイジメていた奴らか…」

「何言ってんだ?それお前だろ」
「とうとうイカレちまった!」

2人はそう言って笑っている。

もう1人はあたしの肩を掴んでいきなり殴ってきた。