少し歩いて駅前についた。


都心という訳でもないので、駅前の人影は少ない。


写真に乗っていた顔…


「お待たせしてしまって申し訳ありません、こんにちは」


「いえいえ、こんにちは」


新しい母親と妹がいた。

挨拶を交わす。


「父の代理で来ました、楠秋風と言います」

クスノキアキカゼ。


俺の大切な名前だ。

「私が今日から継母になります、楠修華です」


クスノキシュウカ…

そうか、名字が同じなのか。



「私は…」

継母の娘は口を開いた。


「私の名前は…」