秋風君はなかなか帰って来なかった


私は母に学校の話をして時間を潰していたけれど


もう数分、時間がたった



「すいません遅れました」


「いえいえ…あら?」


秋風君の頬は傷が付いていた、アザ…?とりあえず赤い。


「どうしたの?」


私は尋ねた。

秋風君は笑いながら


「階段で転けちゃったんですよ、それで遅れちゃって」


「大丈夫?」

私は心配になって顔を見る


一度キョトンとした顔付きになった後、秋風君は笑った


心配した事を笑われたのかも思い、ムッとする。



「さっきから睨まれてたからさ、嫌われてるのかと思った」


その時の秋風君の笑顔はふんわりしていて


少し、胸が高鳴った