女の子ですから…か。


さっきの母へ睨んだ時が嘘のように優しい。


「今お茶を持ってきます」


「お願いしますね」


母はそう言うと、秋風君は愛想笑いをして部屋を出た


部屋を出て少ししてから母は私の方を向いて


「いい子ね、秋風君」


と笑った


「でもさっきお母さんの事…変な事言ったし…」


「秋風君は良い子よ、目を見て分かるわよ」


そうかな…

私はあの時、睨んだような目が忘れられそうにない。