「こっちです」

案内されたのは、階段を登ってすぐの所だった。


中はここで誰かが生活してたかの様な感じでテーブルや冷蔵庫が置いてあった。


「生前、母が使っていた部屋です。冷蔵庫はこちらを使ってください」


「…ありがとね、秋風君」


母は意味深にお礼を言った

秋風君はいえいえ、とそのお礼の返事をした


「…?下の冷蔵庫は?」


私は疑問をぶつけた。

秋風君は顔を下に向ける


「リビングは…あんまり」


「…え?」


「あ…いえ、何でも」