「うわぁ……、綺麗…………」


「………………」


俺は、何も言えなかった。


近くで見る天ノ川は、凄く凄く、綺麗で……


綺麗なんて言葉じゃ表せないくらいに、綺麗だったんだ。




「……あっ!」


「ん?」


遊華が急に声をあげる。

遊華の視線の先をたどると……。


「……嘘?」


天ノ川を挟んで、向かい合っている男女の姿……。


「あ、あれって、まさか……」


「織姫と…、彦星……?」