晩飯を食い終わって部屋に戻った俺は、窓から空を見上げて思わず声を漏らした。


「……すげ」


窓から見えたのは、たくさんの綺麗な星……。




俺は、隣の遊華の部屋に行った。


「なぁ遊華、空見てみろよ」


「えっ?……うわぁ、すっごぉい!」


遊華は、空を見て目を輝かせる。


「あっ、そっか今日七夕だぁ!」


「あぁ…、そういえばそうだな」


よーく見ないと分からないが、空には天ノ川が出来ている。


「…ね、“散歩”しに行かない?」


「…はぁ、またかよ」


「いいじゃん!こんな綺麗な空、近くで見れたら最高でしょ!」


「万が一、誰かに見つかったらどうすんだよ」


「別に、姿消して散歩すればいいじゃん!」