開会式は、お決まりの長〜い話。


だるい……


ボケてんのか知らないけど、同じことを繰り返ししゃべってるし……


ここ不良ばっか集まってるから誰も聞いてないよ?



晃「次は理事長のお話です」


聡「優勝したクラスには焼き肉食べ放題だからな!!
しっかり頑張れよ!!
じゃ、体育祭開始!!」


聡は生徒の心をわかってるな。


ま、必要最低限のことしか言わない総長だったから、予想できたけど。



聡の言葉で、みんな散っていく。


あたしたちも、応援席に向かった。


『ガーン……日陰ないし』


昴「日焼け止め使う?」


『使う!』


って……


『中身ねぇーじゃねぇか!!
どういうこと?((黒笑』


昴「す、すみません……」


來「まぁまぁ落ち着いて」


優「ほれ!」


優斗が投げたのは日焼け止め。


『なんで優斗が持ってるの?』


優「どうせ姫が使うと思って買っといた」


『ありがとう(泣)』


――ギュッ


優斗に抱きついたら、頭を撫でてくれた。


みんな(優斗うらやましい……)