「な、何を言っているの?妄想しているのはあ、あなたでしょ!!」
いやいや、噛んでるし。
『うっとおしい……』
「な、何ですって!?出て来なさい!!」
現われたのは、10人の男。
『……まさか、10人であたしにかかってくるつもり!?』
少ないでしょ!!
「なに?ビビったのかしら」
いや、ビビる要素全く無いし。
「行きなさい」
その声で男がこっちに近づく。
「鮎川姫華……レベルたけぇよな」
「まじ最高だな」
1人があたしの肩に手を置いた。
あたしはその手をはらい、鳩尾に一発入れる。
倒れこむ男。
『これだけ?』
「てめぇ!!」
キレた男が殴りかかってくるけど、あたしは的確に避け、一発で決め込む。
あっという間に片付いた。
『もういないの?じゃ、あなたたちだけね』
そう言ってパンダ目の女たちの方へ向いた。
「あなた……何物?」
震える手でナイフを持っている。
『蝶龍総長の蝶姫。そのナイフ、何に使うの?』
「そ、それは……」
『刺すなら刺せば?』