優「他になにかされたか?」


『上靴に画ビョウと紙くずが入ってた』


優「なんか古典的だな」


優斗もやっぱそう思うか。


『あ、ピンクの紙が入ってたけど、見る?』


みんな「見る」


あたしはピンクの紙を開いた。


《蝶龍の皆様に近づくな》


『てかこれ、無理な話だよね』


みんな「確かに……」


ハァ……めんどくさ。


あたし蝶龍総長だし。


磨「犯人は女でしょうね」


優「あぁ。古典的なやり方に紙の色とかな」


磨「犯人探しますか?」


『いや、いい。
それより磨刃は全国No.8の動きを探ってくれないか』


磨「No.8……ですか?」


『うん。久しぶりに色蝶いくかもね』


あたしは桜龍でいけると思うんだけど、優斗が一応色蝶の方が安心って。


大丈夫なのにね。


『ま、みんないじめのことは気にしないでね』


優「なんかあったら言えよ?」


『わかってるって』


その日は結局いじめらしきことはなかった。