「あっ…もしかして彼女さんですか?」



えっ?あたし?



「いやっ…違います。」



「ですよね?悠輔先輩がこんな人選ぶ訳ないか(笑)」




はっ?




「確かマネさんですよね?どうせ男にちやほやされたかったんでしょ?」



「……何言ってんの?」



「そーゆー奴見ててムカつくんです。あたしは悠輔先輩に本気なんです。誰でも良いような奴に悠輔先輩取られたくないですから。」



「貴方勘違いしてない?あたしがマネになった理由はサッカーが好きだから。それに悠輔のことはこれっぽっちも好きじゃないから。」



「…………」



「あたしお邪魔なようだから戻るね。」





あたしはその場から逃げるように立ち去った。

もうあそこに居たくなかった。

なんなのあいつ……。



自然に涙が溢れ出す。