お母さんが私を産んだのは
中学3年の時だった。
当時は通っていた学校で不良扱いされていた。

そのときつきあっていた
サークルの先輩がお父さん。両親のとしのさはわずか2歳。

お母さんは学校より私のいのちを選んでくれた。

初めは2人ともたくさん愛情を注いでくれていたけど、

6歳のときから
育児放棄されていた。


たまにお父さんに殴られたりもした。

その異変に気づいていた人はいたかもしれないけど
お父さんはここらでは名前の知られた不良だった。

お酒に酔うと暴れまくり、
何回警察に身柄を保護されたことやら。


お母さんはそのたびに
我慢をしていた。

ある日からお父さんは変わった。
帰ってきては泥酔状態、
お父さんのスーツからかすかに香ってくる
サムライウーマンという香水のかおり。


お母さんが指摘すると
決まってお母さんを殴りつける。


怖かった。
お母さんをかばったら
たくさん殴られた。

俗にいう
DV。