元々授業はかなり苦手なのに加えて、窓際というとても寝やすい場所なためすぐに寝てしまった。

「……乃………宮……さ…!!
乃之宮さん!!」


「はい…?
何ですか……?」


「乃之宮さん!あなた転校してきたばかりなのによく寝れますね!!
罰としてみんなの前で今日習ったばかりの強化の魔法で私の魔法を弾いて御覧なさい!
勿論、シールドの張り方はわかりますよね?」


「あー、わかりましたよーとっ。」


そう言って前に出ようとすると、生徒1が


「先生。この子全部寝ていましたからこんな高度な魔法使えませんわ。
変わりに私がやりますわ。」


とか言い出しやがった。てか、高度な魔法だったんだ(・∀・)

「それもそうね。じゃあスリランカさんやって」

「おい。私がいつ出来ないと言った?
来いよ。お前の攻撃なんか強化しなくたってはじける。」


「んまっ!先生に向かってお前とは何事ですか!!」


「ほら来いよ。」


「後悔しても遅いですからね!!」


「フィールユア……」


おいおい、こいつ詠唱しないと魔法使えないのかよ。

取りあえず無詠唱でシールドを張った。
すると周りの奴らが「無詠唱……。」とか言っていた。


「いきますよ!!」


おおっときたきた。


………………弱いな。


これだったら跳ね返すよりも相殺した方が早いな。


ヴォン


バチバチ


「先生。こんな弱いと逆に相殺した方が早いじゃないですか。」


「乃之宮さん……。あなた相殺したの?相殺は相手が術に込めた魔力が分からないと使えない技なのに…………。」