「双子って4組だよね?」

「確か、そうだった気が。」

「田中君いますか~?」



安藤君はヒョコッと4組を覗いた。



「あっ!噂の転校生じゃん。」

「俺、会ってみたかったんだよね。」



2人組の男が安藤君に近づいてくる。

安藤君は2人を僕を肘でつついた。



「この2人が双子?
顔全然似てないね。」

「だって、俺とカケル
本当の双子じゃねえもん。」



安藤君の疑問は2人にバッチリと聞こえていたようで、田中ショウ君は自分たちを指差しながら言った。



「ただ同じ漢字が
使われてるだけなのに、
皆が面白がって
双子って呼ぶんだよ。
ひどい話だよね?」



田中カケル君は、アハハと爽やかな笑顔を見せた。