「あっあの~…」



元気君は『追ってみてはいいものの、どうすれば!?』状態だった。

安藤君はジーッと、元気君を見つめ、何かを考えてるようだ。



「あの、その……!?」




安藤君はスクッと立ち上がり、元気君の前に立つ。

元気君は少し驚いていた。




「君、生徒会役員に任命!」

「えっえーー!!
まじっすか?いいんすか?」

「もちろんだよ。
あっ、君もだからね?」



安藤君は、元気君の友達を見て言った。



「俺はえんりょー…」

「生徒会長の命令は絶対。
これ、知ってた?」

「いや…でも…」

「命令は絶対。」

「……はい。」




元気君の友達は折れた。

ものすごく嫌そうな顔をしてあたけど、最後には安藤君の誘いに乗った。

僕は、この人世渡り上手だと思う。