「お前、今度は
花百合女子狙ってんの?」

「この子…ヤバくない?」

「超かわいいじゃん。」

「まじだ。
やばっこの子超タイプ。」

「バーカ。お前に渡さねえし。」

「俺にも女紹介して~!」

「お前、もう別れたわけ?」



そして、ここのクラスの男はイケメン揃い。

何人の女の子が犠牲になったことやら。

数えきれないほどいるな。



「元気!どこ行くんだよ?」

「どっか。」



俺はなげやりに答えた。


 ああ、この学校で
 文化祭は無理なのかな。


僕は目的も何もないまま、校舎をうろついた。