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「なあ~文化祭やろうぜ~。」



俺は教壇の上に立ち、みんなに訴えかける。

ここんとこ毎日のようにね。


みんなは“またか”という感じで冷たい視線を送る。



「やるわけねえじゃん。」

「何、何?元気君、
あの三年に影響されちゃったの?」

「つーか第一に…」


「「「だるいし。」」」



俺に向けられていた視線は、ゲームだったり携帯に戻った。



俺の所属するクラス・2年3組は、

自分の顔は傷けたくない。

痛いのは嫌だ。

クールに生きたい。

面倒なことはお断り。

ついでに言うと、熱いのもお断り。


そんな不良の集まりだ。


だから他の教室に比べれば、比較的教室は綺麗な方だ。

窓も一度も割れたことがない。



そんな連中の中に、俺は生息している。


まっ、こんな俺は浮きまくりなわけだよ。