「ほんとに?
大歓迎だよ♪」
「へっ?まじで!?」
イケメン君はあっさりと、いいと言うから、素のあたしが出てしまった。
「安藤君、ありがとう!」
「りょうでいいよ。」
安藤君は右手を差し出した。
あたしも右手を出して握手をした。
なんだ。
意外とちょろいかも♪
最初は手強奴だと思ったけど、案外余裕なのかもしれない。
「そうだ!
君も入らない?」
安藤君は矢野ちゃんに向かって言った。
「遠慮しときます。」
矢野ちゃんは微笑み返した。
キッパリ断る矢野ちゃんに、イケメン君は…なんと、心が折れていないようだった。
矢野ちゃんの顔には『つまらない』と書いてあった。
「黒田君!
時間ないから、次行くよ!」
「はいっ!」
「えっ、あたしはーー?」
イケメン君にあたしの声が届いていないのか、またあたしは取り残されてしまった。
放置プレイですか!?
「やっぱり、転校生君手強ね。」
「…がんばるもん!」