けど、安藤君は顔色一つ変えない。



「ああ、よろしくな。」



と安藤君が言った瞬間、沢君は急に手を離して、



「い゛ってーー!!!」



沢君は右手を必死に抑える。

見たこともない沢君の姿に、周りは騒然とする。



「この野郎っ…!!」



殴りかかる松木君。

だけど安藤君は身軽に交わし、松木君は壁にぶつかっていった。



“ドォンッ!!”



松木君の拳の周りの壁には、皹が入る。

見事、松木君のパンチを交わした安藤君は、机の上に立ち笑顔で……



「俺、絶対君たちより強いわ。」



安藤君のその一言で、ケンカが始まった。