えっ……
「皆さんに、誓約書
書いて欲しいんですけど。」
「出たーー!!!!」
「みんな逃げろっ!!!」
クラスの奴らは一時停止した後、ドタバタと慌ただしくなる。
真っ白になっているのにドタバタと動くもんだから、チョークの粉が煙ったくて仕方ない。
「矢野ちゃん、矢野ちゃん。」
あたしは矢野ちゃんの肩を掴んでグラグラと揺する。
矢野ちゃんはシャーペンを書く手を止め、イヤホンを取る。
「あの人…」
「んっ?…転校生君だ~。」
「あの人…
ちょーーーイケメンじゃん!!!!」
あたしの目は、キラキラと輝く。
王子顔にピッタリあった明るい金髪、180㎝あるかないかの身長、ほどよくついてる筋肉、そして上品オーラ。
周りの不良とは大違い。