「黒田~!
これにハンコよろしくな。」
そう言ってまた1枚、山積みのプリントに加わった。
僕はそれを見て、苦笑いをする。
あはは……
文化祭まで1週間を切った今。
さらに慌ただしさを増したみんなに、僕。
みんなは出し物やら展示やら模擬店を完成させるべく、頑張っている。
僕はというと、生徒会室の椅子に座り、ひたすらハンコを押す毎日。
本当は安藤君の仕事なんだけど、安藤君は、
『俺、現場監督しなきゃいけないから。』
上手い具合に理由をつけて、面倒な仕事を僕に押し付けた。
やっぱり、僕も要領良く生きていける術を身に付けたいと思いました。
そして……
「どうしてショウ君がいるんですか?」