「飛鳥君、飛鳥君。
こういう時はおとなしく従う方が…」
「いや、それじゃあ…」
「ごちゃごちゃ何話してんだよ!」
青南の1人がダンッと壁をどついた。
僕と七尾君はビクッと肩を上げた。
「だから…!」
僕が反論しようと一歩前へ出たとき、
「…えっ。」
菅野は気づいたら僕の眼鏡をとってつけ直した。
「おい、2人とも帰んぞ。」
「菅野、何だっていうんだよ。」
「あともう少しだっただろ。」
「いいから!」
菅野は残りの2人を引っ張ってった。
気づかれたかな…
せっかく2年間ばれずにいたのにな
今年は厄年だったのかもしれない。
「飛鳥君!ありがとう!」
七尾君は腰を90度に曲げお辞儀をした。
「いや、いいんだよ。友達だし。」
僕が友達と言うと、七尾君は一粒の涙を流した。
「えっ、どうしたの?」
「だって、だって…
僕、飛鳥君が安藤君と関わり始めたとき
飛鳥君のこと無視してたのに…」
七尾君はボロボロと涙を流し始めた。
「ごめんなさい。」
「七尾君は僕の友達だよ?
それぐらいで友達は止めないよ。」
七尾君はやっと泣くのを止めて、僕と一緒に学校に戻ることにした。
七尾君がなんでコンビニにいたかというと。
学校を休んだのはいいけど、やっぱりズル休みは良くないと思い、学校の近くをウロウロしていたから。
やっぱり真面目だな~