「お前……坊主にあんねぇの!!!」



松木君は腹を抱えて笑う。



「蛇穴先輩、似合ってますよ!」



蛇穴君はギロッと元気君を睨み付けた。

お前のせいでこうなったんだよ、って顔に書いてある。

元気君はシュンとなっていた。




「安藤ー!」

「えっ、蛇穴?」

「お前…坊主にあんなっ!!」


「「アハハハハッ」」



蛇穴君が見事な坊主になった後、続々とみんなが戻ってきた。

みんな蛇穴君を見るなり、笑ったり、笑ったり、笑ったり……。


蛇穴君は恥ずかしそうにみんなに背を向けた。

そんな弱気な蛇穴君は珍しく、ここぞとばかりにショウ君や一之瀬君がからかっていた。




掃除中、みんなの笑顔は絶えなかった。

ただ1人を除いては…ね♪

こうして学校大掃除大作戦は無事終了をした。


と思いきや、安藤君の中では終わっておらず……