「何だ、何だ?」
両手にバッチリ軍手をはめ、準備万端の十文字先生。
そんな姿を冷たい眼差しで見る、松木君と沢君と谷川君とその他もろもろ。
この温度差は一体何だろう…。
「先生に新しい小屋を作って欲しくて。
そこにキットはありますから。」
「よーし…腕がなるな~。」
十文字先生はブンブンと肩を回し気合いを入れる。
小屋のキットって…。
安藤君が用意したものに違いないけど、一体そのお金とかはどこから出てきてるんだろう。
僕は安藤君を見ていたら、目が合い、ニコッと笑ってきた。
僕は慌てて目を反らした。
「まずは…沢、松木!
そこのプレハブ持ってきて!」
「…何で俺が。」
「おい、聞こえるぞ。」
2人は愚痴をこぼしながら、持ち上げ運んだ。
「何か言ったかー?」
「「何でもないっす!」」