「3314、2522、1235、3328……」
安藤君は1つ1つ丁寧にチェックしていった。
「りょう!!
全部集まった?」
「3307蛇穴龍馬。
…これで全員分。」
原田輝が慌ただしく入ってきたのと同時に、安藤君は最後の1人のチェックをし終えた。
安藤君はペンにキャップをし、机の上に置いた。
「やったじゃん!
おめでとう♪りょう。」
「安藤先輩、やりましたね!!」
「うん。これでやっとスター……」
「さすがだよ、本当に!!」
安藤君は何か言いかけた。
けど、言い直しはしなかった。
喜ぶ僕と原田輝と元気君とは対象に、安藤君は皆に合わせて喜んでいる感じがした。
安藤君が言いかけた通り、まだスタートラインにしか過ぎない。
こっからが本当のスタートだ。
けど今は、素直に喜んどこう。