「……ハァッ…ハァ」



僕の足元には一之瀬君や5組の奴らが倒れている。

ピクリとも動かない姿を見ると、ついにやってしまったと思う。


 あと、5ヶ月だったなのにな…


けど、安藤君が殺られそうになったのを見ると、いてもたってもいられなかった。


 …あっ!眼鏡、眼鏡


僕は眼鏡を探すけど、眼鏡は一之瀬君の下で見事にグシャリと潰れていた。

僕は一之瀬君をどかして、眼鏡を持つ。


 あ~あ、もう使えないな…
 予備あったかな?



「…黒田君。」



僕は肩をビクッと上げ、恐る恐る後ろを見た。



「黒田君って……」

「安藤君!?」



安藤君は倒れてしまった。

僕は安藤君を担ぎ上げ、とりあえず生徒会室に向かった。


 …誰にも会いませんように
 …生徒会室に誰もいませんように