「黒田飛鳥。
最初聞いた時は全然見た目も違うから
ただの同姓同名かと思ってたけど…
お前の過去調べさせてもらったよ。」



ショウ君は手際よくパソコンを片付けていく。

僕は立ち尽くしたまま、下をうつむく。



「まっ、それが分かったって
俺はどうだっていいけどさ。

お前はどっちがいいの?
バレてまで助けにいくか。
このままじっとしているか。」



僕の答えは決まっていた。

足は勝手に生徒会室を出ていこうとする。



「安藤は5組のたまり場にいる。」

「ショウ君、ありがとう。」



僕は安藤君がいる、校舎裏へ急いだ。